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ジャパンバードフェスティバル2002 活動報告
(山階鳥研NEWS 2003年1月1日号 より)

 ジャパンバードフェスティバル(JBF)は、鳥をモチーフに芸術、文化、科学に触れる総合イベントで、自然との共存をテーマに掲げています。平成10年に日本バードカービング協会が行った「バードカービングフェスティバル」がもとになり、発展して現在のような盛大なイベントになりました。JBFとして開催されてからは今回で2回目です。去る10月16、17日、我孫子市生涯学習センター「アビスタ」と千葉県立手賀沼親水広場をメイン会場に、鳥に関する団体(NGO・NPO)、企業、行政がさまざまなイベントを行いました。

 

山階鳥類研究所関連のイベント
写真右:アホウドリ保護活動の展示
左:鳥学講座で講演される樋口教授

 【アホウドリ保護活動の展示】 手賀沼親水広場の展示ブースで、鳥島で実施しているアホウドリ保護活動の展示とアホウドリグッズなどの販売を行いました。実際に使用しているデコイと同じものを展示し、(株)NTTドコモのご協力で、鳥島のアホウドリの様子を、リアルタイムで会場に映しだして、研究員が解説しながらご来場の方々にご覧いただきました。
また、設置したアホウドリ募金箱には、10,735円が寄せられました。グッズの売り上げ65,280円と合わせ、アホウドリの保護活動などに活用いたします。ありがとうございました。

 【鳥学講座】 2日目の17日、我孫子市鳥の博物館と共催で、樋口広芳・東京大学大学院教授を講師に迎えた「第12回鳥学講座 鳥の渡りと地球環境の保全」を、同博物館講堂で開催しました。早々に満席になる盛況ぶりでした。

 【パネルディスカッションに参加】 17日、生涯学習センターで行われた、パネルディスカッション「鳥とまちづくり」に、山岸哲所長がコーディネーターとして参加しました。パネリストは、福嶋浩彦・我孫子市長、中貝宗治・豊岡市長、芥川賞作家、元日本野鳥の会理事の加藤幸子さん、第1回オオバン賞受賞者の三浦勝子さんでした。

 【バードカービング、鳥の絵画の作品展で「山階鳥類研究所所長賞」を贈呈】 生涯学習センターで行われた「日本バードカービング・コンクール2002」と鳥の絵画を集めた「日本ワイルドライフアート作品展」で、鳥類を科学的に追求した技術と表現力の優れた作品に「山階鳥類研究所 所長賞」が贈られました。バードカービングでは飯田泰子さんの作品が、絵画では巻島克之さんの作品がそれぞれ選ばれました。

  「山階鳥類研究所 所長賞」受賞作品と受賞者のコメント
   [ 2001年の受賞作品はこちら]

日本ワイルドライフアート作品展
 「大磯照ヶ崎海岸I・II 」 
 巻島克之さん・作
コメント:このたびの受賞に大変感激しております。この作品は連作で、パノラマ風に描いたものです。大磯照ヶ崎海岸は、アオバトが海水を飲みにくる海岸として有名です。夏から秋に、毎日たくさんのアオバトが入れ代わり立ち代わり海水を飲みにくる様は誠に美しいものです。



日本バードカービング・コンクール2002
「うつろひ」ヨシゴイ幼鳥 飯田泰子さん・作

コメント:このたびは名誉な賞を頂き、とても光栄に思います。ユニークな姿と表情に惹かれ、ヨシゴイをテーマに選びました。また、散り落ちた一枚のハスの花びらは"かくれ"テーマです。移り行く季節や周りの情景に思いをはせていただければ、うれしく思います。


これまで開催したイベント
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