ヤンバルクイナ その命名・生態・危機

ヤンバルクイナもっと知りたい方に

ここではヤンバルクイナと関連のテーマについて参考になる図書や論文を紹介します。

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●クイナ類一般

Ripley, S. D. 1977. Rails of the World. A Monograph of the Family Rallidae. M. F. Feheley Publ. Ltd.
→世界のクイナ類の大冊のモノグラフ
黒田長久・森岡弘之・監修(1989)『世界の動物 分類と飼育』10-II [ツル目]. どうぶつ社.
→クイナ科を含むツル目の全種を種ごとに解説
Taylor, B. and B. Perlo 1998. Rails. A Guide to the Rails, Crakes, Gallinules and Coots of the World. Pica Press.
→世界のクイナ類の図鑑
●ヤンバルクイナ(分類、形態、生態)
山階芳麿・真野徹(1981)「沖縄島で発見されたクイナ類の一新種」山階鳥研報13: 1-6.
→ヤンバルクイナを新種として発表した原記載論文,英文
黒田長久・真野徹・尾崎清明(1984)「クイナ科とその保護について-ヤンバルクイナの発見に因んで-」 柴田敏隆(編)『山階鳥類研究所50年のあゆみ 創立50周年記念出版』山階鳥類研究所. pp. 36-57.
→「クイナ類の島嶼分布」,「クイナ属Rallusの系統」「ヤンバルクイナの発見とその後の調査」からなる
原戸鉄二郎・尾崎清明(1993)「ヤンバルクイナの就塒行動」山階鳥研報25(1): 40-53.
→英文
池長裕史・儀間朝治(1993)「ヤンバルクイナRallus okinawaeの鳴き声とデュエットについて」山階鳥研報, 25(1): 28-39.
黒田長久(1993)「ヤンバルクイナの形態、解剖学的所見および他のクイナ類との比較」山階鳥研報25(1): 12-27.
→英文
山階鳥類研究所(1996)『ヤンバルクイナシンポジウム -研究・保護の現状と将来の展望 -』山階鳥類研究所.
→1995年に開催したシンポジウムの記録.「新種の鳥『ヤンバルクイナ』の発見」,「ヤンバルクイナの形態的特徴」,「ヤンバルクイナの生態」,「グアムクイナの人工繁殖と野生復帰(英文)」ほかを収録
尾崎清明・監修(2002)『ヤンバルクイナ』週刊日本の天然記念物動物編no. 20. 小学館.
→ヤンバルクイナの形態、生態、保護について図や写真を多用して解説
山階鳥類研究所・編(2006)『われら地球家族 鳥と人間』日本放送出版協会.
→22項目の鳥の話題の中で、「絶滅に瀕している沖縄のヤンバルクイナ」(尾崎清明)として、19ページを使って新種記載から現在の課題までを説明
山階鳥類研究所(2004)「平成16年度山階芳麿賞贈賞式・受賞記念講演とシンポジウム 沖縄山原に生きる ヤンバルクイナに明日はあるか」山階鳥類研究所.
→2004年9月に開催したシンポジウムで当日配布した26ページの資料.各演者が事前に書いた講演要旨のほか、図や写真を多用したヤンバルクイナの資料編を掲載。このウェブページはその資料編をもとに作成した。
山岸哲・真野徹・尾崎清明・伊澤雅子・小高信彦・P. ウェニンガー・百瀬浩(2005)「特集 ヤンバルクイナに明日はあるか」遺伝, 29(2): 23-54. (2005年3月号)
→2004年9月に開催したシンポジウムの記録.終了後、当日の話をもとに演者らが執筆した「なぜいまヤンバルクイナか」「ヤンバルクイナの発見から命名まで」「ヤンバルクイナの特徴」「ヤンバルクイナの分布域と個体数の減少」「ノネコ、マングースによるヤンバルクイナの捕食」「ヤンバルクイナの交通事故死」「グアムクイナ保護の20年」「ヤンバルクイナを守るために、私たちはいま何をするべきか(総合討論)」を収録。ほかにカラーの口絵(4ページ)。
●ヤンバルクイナ(生息数、分布、ほか)
花輪伸一・塚本洋三・武田宗也(1983)「ヤンバルクイナの分布域と生息状況に関する調査報告」昭和57年度環境庁特殊鳥類調査.
花輪伸一・森下英美子(1986)「ヤンバルクイナの分布域と個体数の推定について」昭和60年度環境庁特殊鳥類調査. pp. 43-61.
尾崎清明・馬場孝雄・米田重玄・金城道男・渡久地豊・原戸鉄二郎(2002)「ヤンバルクイナの生息域の減少」山階鳥研報, 34(1): 136-144.
→ヤンバルクイナの生息域の南限が15年間にほぼ10km北上したことを報告
小高信彦・澤志泰正(2004)「ヤンバルクイナのロードキル」山階鳥類学雑誌, 35(2): 134-143.
→交通事故によるヤンバルクイナの死亡がきわめて多いことを報告
南西諸島の自然
伊藤嘉昭(1995)『沖縄やんばるの森 世界的な自然をなぜ守れないのか』岩波書店.
→琉球列島の生物相の貴重さを分析し自然破壊の現状について述べる
池原貞雄・加藤祐三・編著(1997)『沖縄の自然を知る』築地書館.
→地史と地質,生物相等について研究者が分担執筆.「ヤマネコとマングース」(伊澤雅子)の章がある
外来種
平田剛士(1999)『エイリアン・スピーシーズ-在来生態系を脅かす移入種たち』緑風出版.
→日本全国で外来種が生態系に影響を及ぼしている例を取材したルポルタージュ.奄美大島におけるマングース問題に1章が当てられている
服部正策・伊藤一幸(2000)『マングースとハルジオン-移入生物とのたたかい-』岩波書店.
→マングースの移入の歴史,生態、在来生物への影響,対策の現状などについて論じたもの
日本生態学会・編(2002)外来種ハンドブック地人書館.
→日本の外来動植物を種ごとに網羅的に解説.巻頭には外来種問題の詳しい解説がある
南西諸島の自然(写真集)
湊和雄(1994)『山原の自然 亜熱帯の森』平凡社. 
日本野鳥の会やんばる支部・編(1994)『やんばるの森 輝く沖縄のいきものたち』東洋館出版社.

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