このような報告をふまえ、今後もこれまでどおり鳥島でのモニタリングや環境整備は継続し、情報が少ない尖閣諸島の個体群については、さらに調査が必要であることが確認されました。また、アホウドリの回復には、火山活動や政治上の不安がある鳥島や尖閣諸島の繁殖地に加え、第3の繁殖地が必要で、その有力な候補地として、小笠原の聟島列島が挙がりました。具体的には、デコイと音声による誘致と平行して、鳥島で生まれた雛を移動することの可能性や、放棄された卵を孵化させて、飼育後に放す手法も前向きに話し合われました。コストや行政的な手続きなど、クリアしなければならない様々な問題があり、特に雛の移動には他のアホウドリ類での予備調査をしたほうがよいとの話も出ていたので、全ての実現までにはもう少し時間がかかりそうです。
混獲問題については、アホウドリ採餌海域で操業しているロシアや韓国とも連携し、混獲対策の技術の伝達が必要であること。また、今後は日本の水産庁や水産業界の代表を回復チームに加えていきたいとしました。
|

研究報告の後、今後の回復計画の進め方について
議論が交わされた
(5月28日、手賀の丘公園「どんぐりの家」で)
|