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山階鳥類研究所所長 山岸 哲
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| 以下の文章は山階鳥類研究所研究報告34巻2号に掲載の「お知らせ」を転載したものです。 |
| 1)編集長が変わります 前号(創刊50周年記念号)の編集後記で岡が書いておりますように、本号から少々思うところがありまして、老骨に鞭打ち所長の私が編集委員長をすることになりました。本来このような仕事に、所長がしゃしゃり出るべきではないことは重々承知しておりますが、しばらくの間、この重責を務めようと思います。その思うところとは・・・ |
| 2)雑誌名が変わります この雑誌は創刊者山階芳麿の考えを踏襲し、長きにわたり所外に向けても開かれてまいりましたし、これからもそうあり続けたいと思っております。それどころか、所外の方々の優秀な論文によってこの雑誌はこれまで支えられてきたといっても過言ではありません。ところが、『山階鳥類研究所研究報告』という誌名が、所外の方々にとっては「紀要」そのものであり投稿しづらい、というご意見を昨年開催した編集委員会で、とくに外部の委員から頂戴いたしました。その席で決定したのが「和誌名を山階博士の名前を記念し『山階鳥類学雑誌』とする。英誌名はようやく定着してきた、現在のJournal of the Yamashina Institute for Ornithologyにする」というものでした。 五十年続いた伝統ある雑誌名を変更することには、当然所内・所外から大きな批判の声が上がることを承知しております。私が編集委員長を勤めるということは、そうした批判に対する全責任を最高責任者の所長が取るという姿勢を示すためであります。 |
| 3)「報告」という論議のない論文を募集します 研究雑誌の命は原著論文にあることは言うまでもありません。しかし、鳥類研究に関する原著論文が直面している現状は、山階芳麿が創刊号に書いた「敗戦で諸学会が疲弊し研究発表の場がない」という状況から大きく変わり、今や投稿先が外国も含めて増えすぎ、そのために国内の各誌は慢性的な論文不足に陥っているのが現実です。 こうした中で、雑誌を面白いものにするには各雑誌が特徴をもつことだと思います。昨今、鳥を研究する人はどんどん増えています。その方々の中には、貴重なデータを持ちながら、厳しい査読制度や英文アブストラクト及び英文での図表の説明文を強いられることで、学術雑誌への投稿をあきらめている人も多いと思います。そういった基礎資料を盛り込む「報告」というジャンルを「原著論文」の他に新設したいと思います。これは、「論議をしない」結果だけの論文です。論議をしないのですから、査読はありません。英文アブストラクトや図表の英文説明文をつけるかどうかは著者の自由です。ただし、英文目次を作成するため、英文タイトルと、ローマ字の氏名だけは必須とします。そして、この欄を当面本誌の目玉にしていきたいと思います。 このジャンルに関する原稿の「採否」裁量権は編集委員長にありますので、「採用」「不採用」の決め方とか、掲載された後の、「なぜ、あんなものを載せたのか」に類する所外からの批判も相当覚悟しなければなりません。そうした外圧に耐えるためにも、しばらくは所長が全責任をもちたいと思います。 |
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4)投稿規定ができました |
| 5)新編集委員会構成及び投稿先 以上お知らせしてきたような方針で新しい半世紀に向けて編集してまいりますので、どうか宜しくお願い申し上げます。所内での編集委員の役割分担は、編集庶務幹事が浅井芝樹、編集印刷幹事が岡奈理子、編集補佐(主に校正)が今西貞夫です。これらに所外から編集委員として、M.Brazil、藤巻裕蔵、D.Halley、樋口広芳、石居進、前田琢、永田尚志、和田勝(abc順)の方々が参加されます。 ◆原稿の投稿先は、 〒270-1145 千葉県我孫子市高野山 115 山階鳥類研究所 「山階鳥類学雑誌」編集委員会宛て ◆ 論文に関するお問い合わせは下記にお願いいたします。 e-mail: journal@yamashina.or.jp それでは奮ってのご投稿を心からお待ち申し上げます。 |