2021年 新年のご挨拶

2021年1月6日掲載

明けましておめでとうございます。

皆様におかれましては、良い新年を迎えられたことと存じます。

日頃、皆様には山階鳥類研究所の活動に対し、ご理解とご支援を戴き誠にありがとうございます。

昨年はCOVID19の影響により、オリンピック・パラリンピックが延期になりましたが、今年の開催に向けて、関係する方々が努力しておられます。また、世界の多くのアスリートからも、日本での実施が期待されており、是非、開催され成功して欲しいと願っております。

山階鳥類研究所の総裁であられます秋篠宮皇嗣殿下は、感染症と立ち向かっている医療関係者の努力に改めて敬意を払われています。更に「今の現状で、非常に困難な状況にある人、そして、その人たちを支援している人たち、そのことをできる限り理解することに努め、そして心を寄せていく」と11月のお誕生日の会見で話されています。一方で「立皇嗣の礼」は滞りなく済まされ、皇位継承の一連の儀式も無事終了いたしました。益々お忙しくなられますが、ご都合が許す限り、山階鳥類研究所の行事には、ご参加戴けるとのことです。

昨年、開催予定であった東日本地区・中部日本地区との合同の賛助会員の集いは、残念ながら感染症拡大の影響により、中止せざるを得ない状況になりました。更に、同時に開催しておりました山階芳麿賞の贈呈式も中止と致しましたが、少人数で、赤坂御用地内の赤坂東邸にて、贈呈式のみ執り行いました。今回の山階芳麿賞は、鳥類に関する動物行動学および比較神経科学がご専門の、渡辺茂慶応義塾大学名誉教授が受賞されました。渡辺茂名誉教授の講演会も三密を避け、10月にオンラインによる開催にて実施し、「絵を見るハト、音楽を聴くブンチョウ」という興味深い演題で講演して戴きました。従来のシンポジウムと違って、地方の方々などを含め、多くの方々にご参加戴きました。

今年も、山階鳥類研究所は鳥の研究を通じて、生物多様性や自然環境の保護・保全活動に向けて、SDGsの一端を担うべく活動をしてまいります。引き続き、ご支援を賜りたくお願い申し上げます。

この一年が皆様にとりましても、良い年になりますようお祈り申し上げます。

山階鳥類研究所 理事長 壬生基博

(山階鳥研NEWS 2021年1月号より)

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