2026年1月26日掲載
研究員 富田直樹・岩見恭子

写真1 懇親会会場での集合写真
10月18~20日に台湾北部の關渡自然公園(Guandu Nature Park)で第27回台北国際バードウォッチングフェアが開催されました。主催団体の台北市野鳥学会から招待を受け、山階鳥研からは岩見研究員と私の2名が参加しました。淡水河と基隆河の合流部に位置する關渡自然公園は、湿地の環境を守りつつ、ビジターセンターや鳥の観察小屋などもあり、湿地生態を間近で観察し学ぶことができる場所です。公園の入口では巨大なセイタカシギが出迎えてくれます。本フェアは、参加団体にそれぞれテントと机が用意されブースを展開する形式で、台湾内外で野生鳥類の保全に取り組む団体、光学機器メーカーや鳥グッズの物販などでにぎわっていました。我孫子で開催されるジャパンバードフェスティバルと雰囲気は似ていましたが、東アジアの国だけでなくイスラエルやスリランカ等も参加し、より国際色豊かでした。また、日本ではあまり見られないトビのグッズが豊富にそろえられていたのは驚きでした。

巨大なセイタカシギのモニュメント
山階鳥研からは、所蔵する鳥類標本や鳥類標識調査、希少種保全などの活動をポスターやチラシを使って紹介しました。また、台湾北東部にはアホウドリ(おそらくセンカクアホウドリ)をはじめ多くの海鳥類が飛来し、バードウォッチングも盛んに行われているため、アホウドリの保全活動やサポーター募集の紹介も力を入れました。その甲斐あってサポーター数も順調に増加し…というわけにはいきませんでしたが、日本語の堪能な現地ボランティアの方の協力もあり、たくさんの人に山階鳥研の活動を知ってもらえたと感じています。

写真3 山階鳥研のブース
今回台湾で出会った人たちは、おだやかで親切な人が多く、食事や買い物で困っていたらすぐに声をかけてくれたのはひじょうに印象的でした。また、アホウドリ類の研究や保全に取り組む国立台湾大学の学生や中華民国野鳥学会の方々と、センカクアホウドリについて意見交換できたのは今後につながる大きな収穫でした。

写真4 最終日のエクスカーションで出会った台湾固有種のヤマムスメ(Taiwan Blue Magpie)
(文・写真 とみた・なおき/いわみ・やすこ)