山階鳥類研究所




(2009年11月4日更新)



聟島より巣立ったアホウドリアメリカ・サンフランシスコ沖で確認される


 2009年2月に伊豆諸島鳥島から小笠原群島へヘリコプターで移送し、5月に巣立ちしたアホウドリのヒナ15羽のうち1羽が、日本時間の10月12日アメリカ・サンフランシスコ沖で現地海鳥観察グループによって確認されました。

 このヒナは人工衛星で行動が追跡されており、7月初旬にはカムチャツカ半島の先端を経由し、8月初めのアリューシャン列島、8月下旬にアラスカ湾、9月中旬からカナダの西海岸を南下して、10月初旬からサンフランシスコ沖に到着していたことがわかりました。聟島からサンフランシスコに至るまでのヒナの累積移動距離は26,000km以上になり、人工飼育をして巣立ったアホウドリがこれだけの遠隔地で観察されたのは今回が初めてになります。

 山階鳥研では、アメリカ合衆国魚類野生生物局、環境省、三井物産環境基金、公益信
託サントリー世界愛鳥基金その他の支援を得て、小笠原諸島聟島へのアホウドリ再導
入計画を実施しています。
(2009年11月4日更新)

※2009年度アホウドリ移送計画の経過 
  過去の人工衛星追跡情報(2009年6月30日)
  
小笠原群島聟島に移送したアホウドリ15羽全部が巣立ち!(2009年7月9日更新)
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アホウドリ 人工衛星追跡 今年も順調に北上中


今回確認されたアホウドリのヒナ(メス)
(サンフランシスコ湾鳥類観測所 上席研究員 アルバロ・ジャラミロ氏撮影)

↓この画像をクリックすると、大きな画面が開きます↓

聟島を巣立ってからのこの個体の人工衛星追跡結果(橙色の線)


アフリカの野生生物保護管理担当者が研修

 
2009年9月24日、アフリカで野生生物保護管理に従事している国立公園監督官や生態調査官が山階鳥研を訪れ、研修を行いました。これは(独)国際協力機構(JICA)が(財)自然環境研究センターの協力で実施している平成21年度「アフリカ地域野生生物保護管理」研修の一環として行われたものです。

今年度は、タンザニア、ケニア、ジンバブエの3カ国から計6名が参加しました。
(山階鳥研NEWS 2009年11月号より)



齋藤武馬研究員の講義を受ける研修生たち


DNA講習会3回目を実施

 山階鳥研では、「鳥類ミトコンドリアゲノム全塩基配列決定法」の実技講習会を2009年8月18日〜21日の4日間、兵庫医科大学(兵庫県西宮市)で行いました。

 講習会は、山階鳥研客員研究員である山本義弘氏(兵庫医科大学教育教授)を講師として、鳥類研究に携わる研究者を対象にしたもので、一昨年、昨年に続き3回目の実施となります。今回は7名が参加し、短期間でミトコンドリアゲノムの全塩基配列の決定が可能な、PCR法とファージショットガン法を組みあわせた方法を熱心に実習しました。
(山階鳥研NEWS 2009年11月号より)





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