明けましておめでとうございます

2026年1月7日掲載

2026年の年頭にあたり、謹んで新年のご祝辞を申し上げます。

皆様におかれましては、健やかに新春をお迎えのことと存じます。また、平素より山階鳥類研究所の活動に多大なるご支援を賜り、心より厚く御礼申し上げます。

2025年は、日本において記録的な猛暑が続いた年であり、梅雨は短く少雨でありましたが、8月には九州や北陸で記録的豪雨が発生し、大きな被害をもたらしました。世界的にも異常気象による災害が頻発し、異常な高温や干ばつが各地で山火事を拡大させ、深刻な問題となっています。

こうした異常気象は、鳥類の繁殖や渡り、食物連鎖に深刻な影響を及ぼし、生態系の均衡を揺るがす要因となっているのではないかと考えられています。例えば、気温上昇により鳥の繁殖期とエサとなる昆虫の羽化時期がずれること、渡りの開始時期や経路が変化すること、高緯度や高地に生息する鳥類の生息域が縮小することなど、さまざまな影響が懸念されています。

このような影響を正確に把握するためには、鳥類の行動や繁殖成功率の変化を継続的に記録する長期的なモニタリングが不可欠です。当研究所では我が国の鳥類標識調査を60年以上にわたり担い、鳥類の生態の長期的変化の解明に貢献してまいりました。また、アホウドリの調査・保全活動は、1930年に山階芳麿博士が鳥島を初めて訪れて以来、今日まで続けられております。さらに、ヤンバルクイナについても1981年に当研究所の学術隊が未知の種であることを確認して以来、調査と保全活動を継続しております。一方、環境問題について多くの皆様に知っていただくことが大切であり、普及啓発活動もおこなっております。その一つに、当研究所が実行委員会のメンバーとして主催するジャパンバードフェスティバルが2025年に25周年を迎えました。この催しでは毎年「見にレクチャー」を実施し当研究所の所員の研究内容の紹介をしています。

このように当研究所の活動は、自然環境の保護・保全や環境問題の解決を目指す息の長い取り組みであり、これを継続できるのはひとえに皆様の温かいご支援の賜物です。改めて深く感謝申し上げます。

本年も変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

公益財団法人山階鳥類研究所 所長 小川博

山階鳥研NEWS 2026年1月号より)

このページのトップへ