2023年 新年のご挨拶

2023年1月6日掲載

明けましておめでとうございます。

新年おめでとうございます。

皆様には佳き新年をお迎えになられたことと存じます。

日頃より、山階鳥類研究所の活動についてご支援をいただきまことにありがとうございます。お陰様で、研究所も昨年創立90周年を迎え、研究・保全活動をさらに充実して参る所存でございます。

2019年12月に武漢で発生致しましたCOVID-19感染症も既に3年経ちますが、いまだ収束しておりません。しかし、世の中は徐々にですが、日常に向かっており、研究所の活動も正常に戻ってきています。昨年7月22日には山階芳麿賞の贈呈式も、総裁であられる秋篠宮皇嗣殿下のご臨席の下、赤坂御用地内の赤坂東邸で、人数を絞り実施することができました。受賞されたのは「日本雁を保護する会」で、呉地正行会長・佐場野裕様・須川恒様に、秋篠宮総裁より賞が贈呈されました。さらに、山階芳麿賞記念シンポジウムも、昨年9月23日東京大学弥生講堂で、人数を絞ってリアルで開催いたしました。

昨年2月から始まったロシアのウクライナ侵攻はいまだに終戦の見通しが立たない状況です。聞くところによるとウクライナには、欧州では少なくなった森林地帯がいまだに現存しており、そこにいる野生生物へどのような影響があるのかが気がかりなところです。

さらに、地球規模での課題としては、気候変動が問題であります。人間の生活に大きな影響を及ぼすだけでなく、生物への影響も心配しております。幸い、マスコミでも環境問題が多く取り上げられ、企業や個人が自然環境などに関心を持つことになり、非常に良い傾向だと思います。今後も日本の鳥類にとって、どのような変化をもたらすか、注視していく必要があると考えています。

いずれにせよ、本年も、山階鳥類研究所は鳥の研究を通じて、生物多様性や自然環境の保護・保全活動を目指して、世界に貢献していく所存でございます。

引き続き、ご支援とご理解をお願い申し上げます。

山階鳥類研究所 理事長 壬生基博

(山階鳥研NEWS 2023年1月号より)

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