山階鳥類研究所




(2011年7月4日更新)

これまでの話題はこちら

ジオロケータにより希少な小鳥類の越冬地を初めて解明

ジオロケータは日の出と日没の時刻から地球上の位置を判断するもので、この技術を用いて小型鳥類の移動を解明した研究は日本では初めてです。今回鳥に装着して約1年後に回収した記録装置のデータから、広島県で繁殖した ブッポウソウがボルネオ島北部で、また静岡県を出発したマミジロがカンボジアで越冬したことが明らかになりました。

この研究は、飯田知彦、菊池博、桐原佳介、土居克夫、土井安彦、原徹の各氏との共同研究として実施しています。詳細は2011年9月17〜19日 に大阪市立大学で開催される日本鳥学会大会で発表する予定です。

また、本日報道発表を行いました。(プレスリリース pdf)


図1|ブッポウソウの越冬地
ブッポウソウの越冬地とジオロケータを装着したプッポウソウ
(右写真:飯田知彦氏撮影)

図2|マミジロの越冬地
マミジロの越冬地とジオロケータを装着したマミジロ
(右写真:峯尾雄太氏撮影)

写真|今回使用したジオロケータ(重量0.9グラム)
今回使用したジオロケータ(重量0.9グラム)
 



「山階鳥研NEWS」は山階鳥研の活動や鳥の話題を紹介した隔月刊行のニュースレターです。賛助会員にご入会いただいた方にお送りいたします。(賛助会員の入会はこちら
最新号の目次はトップページをご覧ください。


トップページこれまでの話題


Copyright, Yamashina Institute for Ornithology. All rights reserved.