山階鳥類研究所




(2010年1月7日更新)





トキの第2回放鳥 佐渡島内で群れを形成

 新潟県佐渡市で、トキの野生復帰のため、2008年9月の第1回目放鳥(試験放鳥)に続き、2009年9月29日に第2回の20羽の放鳥が行われました。
 2009年11月中旬現在、佐渡島内で、第1回目放鳥個体2羽を含む最大12羽の群れが同じ場所で採餌したり、同じ木に止まる、同じねぐらを使うなどの行動が観察されています。一方で、第2回目の放鳥個体のうち単独行動していたメス1羽が、11月29日に本州側の長岡市に飛来しているのが確認されました。
 環境省のトキ野生復帰専門家会合の座長で、新潟大学特任教授として同大学の「超域朱鷺プロジェクト」の統括リーダーを務める山岸哲所長は、「今回放鳥したうちのメス1羽が本州に渡った。去年のように春先になってメスが次々と本州に移動する可能性もあり、楽観していない。そうなれば放鳥の方法や時期について抜本的な見直しも必要になる。春先の番い形成を厳しい目で見守ってゆきたい」と述べています。
(山階鳥研NEWS 2010年1月号より)

   >第2回トキ放鳥の様子




小笠原での写真展終了

 小笠原村父島の小笠原ビジターセンターで2009年7月2日から開催していた「未来へはばたけアホウドリたち〜写真展〜」(主催:ボニンインタープリター協会・山階鳥研・朝日新聞社)が、同年10月12日に終了しました。
 これは、2008年11月から2009年2月に東京の船の科学館で開催した同名の写真展(主催:朝日新聞社・山階鳥研)を移送し展示したものです。
 会期中のビジターセンターへの入場者数は5,129人で、時期を合わせて開催されたビジターセンターの特別展示「小笠原とアホウドリ」展とあいまって、山階鳥研が携わっているアホウドリ再導入の地元での普及啓発を行うことができました。
(山階鳥研NEWS 2010年1月号より)

写真展会場の様子


二宮理事に中国文化賞

 山階鳥研理事で広陵学園長の二宮義人氏が、2009年11月、中国地方の学術・文化・地域貢献の分野で優れた功績を挙げた人に贈られる第66回中国文化賞を受賞されました。受賞理由は、広島の教育と地域文化の振興に貢献した、というものです。受賞をお喜びいたします。(山階鳥研NEWS 2010年1月号より)



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