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2003年10月30日更新分)

ロシアのハマシギにマーキング
ロシアのハマシギにマーキング
 6月15〜20日、ロシア・カムチャツカ半島南西部のハマシギ(シギ科)の繁殖地で、渡り経路や越冬地の解明のために、13羽にプラスチック製の色足環と、金属足環が装着された(写真)。カムチャツカで繁殖するハマシギは日本で越冬する可能性が高いが解明されていないことから、一般からの観察報告を手がかりに移動経路と越冬地を解明する計画。同様の調査では1999年以降、米国・アラスカ北部で実施され、アラスカ北部のハマシギが日本へ渡来し越冬することが実証されている。
(山階鳥研NEWS8月1日号より)

【お願い】カムチャツカのハマシギを見つけてください
カムチャツカのハマシギ  カムチャツカでマーキングしたハマシギは次のとおりです。発見しましたら、標識研究室までご報告ください。
●左脚 上:青色 下:黄色 の色足環
●右脚 上:黄色足環 下:金属足環(ヒナは金属足環のみ)



韓国でズグロカモメに標識
韓国でズグロカモメに標識
 絶滅が心配されるズグロカモメの韓国の繁殖地で、日本と韓国の共同調査が実施され、環境省の委託により山階鳥類研究所の研究員らが参加した。渡り経路などの解明のため、ヒナと親鳥に野外観察用のカラーフラッグがつけられた(写真)。韓国でのズグロカモメの標識調査は初めて。同じ時期に中国の繁殖地でも北九州ズグロカモメ研究会や中国の研究機関などが標識調査を実施していて、ズグロカモメ全体の渡りの把握に努めている。
(山階鳥研NEWS 9月1日号より)



沖縄のノグチゲラを調査
沖縄のノグチゲラを調査
 7月14〜20日、沖縄にのみ生息する希少なノグチゲラの標識調査を、環境省から委託を受け実施した。ノグチゲラの標識調査は1999年から実施し、これまでに150羽のノグチゲラに個体識別がなされてきた。これによって、生態研究が進み、これまで不明だった生態が次第に明らかにされている。
(山階鳥研NEWS9月1日号より)




大黒島で海鳥調査実施
大黒島で海鳥調査実施
大黒島で生まれたウミウのヒナに足環を付ける協力調査員。
 海鳥の繁殖状況を把握するため、国の天然記念物に指定されている北海道東部の大黒島を調査した。標識研究室が環境省委託事業の一環で、1997年から3年に1度定期的に実施している。今回、絶滅が心配されるケイマフリやエトピリカの生息などが確認された。標識研究室では、今後も継続してモニタリングしていく。
(山階鳥研NEWS9月1日号より)




トキシンポで功労者に表彰
 去る9月23日に有楽町朝日ホールで開催した山階芳麿賞の受賞者・石居進博士を記念したシンポジウム「未来にはばたけNipponia nippon 朱鷺」のなかで、トキの保護に長年貢献された石川県の村本義雄氏、新潟県佐渡の佐藤春雄氏、近辻宏帰氏に、浅野長愛理事長から感謝状が贈呈されました。



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