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山階芳麿・著『日本の鳥類と其の生態』(全2巻)の第1巻(梓書房 1933〜4年)と第2巻(岩波書店 1941年)の初版。いずれの大きさも26cm×19.5cm。復刻版が1980年に出版科学総合研究所から発行された。
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現在、写真図鑑、イラスト図鑑など様々なタイプの「鳥類図鑑」がある中で、本書は決して一般的ではないものの、日本の鳥類学の発展を語る上で忘れてはならない図鑑の一つです。
「本書は日本産鳥類全部に関する既知の事項を総合整理して一般の了解に便すると共に将来の研究の伴侶たらしむる目的を以って執筆したものである。」という一文に示されているように、総論で鳥類の形態・生態・分類を、各論では日本産鳥類について著者が実際に飼育して得た知見も加え、文章と精緻な図を用いて大変詳しく述べています。研究者の間では、この本を特に「山階図鑑」と呼んで、発行から60年も経った現在も広く活用しています。 本書は当初全5巻で出版される予定でした。しかし、第2次世界大戦の影響で、この計画は第1・2巻を出版したのみでついに完成することはありませんでした。しかし、未完とはいえ、本書は現在も研究者に活用されている現役バリバリの「鳥類図鑑」です。(資料室図書担当 鶴見みや古=つるみ・みやこ)
山階鳥研NEWS1999年1月1日号(NO.118)より
【参考文献】
山階芳麿. 1984. 私の履歴書文化人20. 日本経済新聞社. Pp.269-348.
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