山階鳥類研究所




(2008年11月4日更新)


アホウドリ 来年は15羽移送

 
山階鳥研が行っているアホウドリの小笠原群島聟島への再導入計画の2年目として、来年伊豆諸島鳥島から聟島に移送するヒナの日齢を今年よりも5日若い35日齢、個体数を今年より5羽多い15羽とすることになりました。
 これは、2008年8月、
日本、アメリカ合衆国、オーストラリア、カナダ他の専門家が参加して行われたアホウドリ回復チームの会合での検討結果を受け、9月16日に環境省で行われた野生生物保護対策検討会アホウドリ保護増殖分科会で了承されたものです。
(山階鳥研NEWS 2008年11月号より)

※小笠原諸島への再導入の背景については、「アホウドリ復活への展望 小笠原諸島への再導入へ」をご覧ください。



トキの放鳥 野生復帰へ

 
新潟県佐渡市で、日本では絶滅していたトキの野生復帰をはかるため、人工飼育されたトキ10羽の野外への試験放鳥が行われました。
 放鳥は2008年9月25日午前、佐渡市新穂正明寺地区の水田で行われました。佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションでの順化訓練のようすや健康状態をもとに選ばれた雌雄5羽ずつの10羽が、山階鳥研の総裁の秋篠宮殿下、秋篠宮妃殿下、斉藤鉄夫環境大臣、崔天凱中華人民共和国駐日大使夫妻ほかの手で放鳥されました。

(山階鳥研NEWS 2008年11月号より)






澤藤電機(株)より冷凍庫をご寄贈いただきました

 澤藤電機(株)(高田清志社長)よりアホウドリの聟島再導入の仕事に役立てて欲しいと、冷凍庫が寄贈されました。
 山階鳥研ではアホウドリのヒナの餌の冷凍保存用に、すでに今年、聟島で同社製の冷凍庫4台を使用しています。NHKで8月30日に放送された「ダーウィンが来た!」の「アホウドリ・世紀の移住プロジェクト」に同社製品が使用されているのが映ったのを同社の社員の方がご覧になったことがきっかけで、今回の寄贈の運びとなりました。
 2008年9月29日、同社の瀬尾信一郎・常務取締役ほかの方々が来所され、島津理事長に冷凍庫2台を寄贈しました。
(山階鳥研NEWS 2008年11月号より)


瀬尾信一郎・澤藤電機(株)常務取締役(右)から冷凍庫の寄付をうける島津理事長。
後列は右から、同社市販サービス部の福田敏也主査、山階鳥研の山岸所長、出口研究員。




アフリカの研修生 山階鳥研で研修

 2008年9月25日、アフリカ各国の政府などで野生生物保護管理に従事する担当者が山階鳥研を訪れ、研修を行いました。これは、(独)国際協力機構(JICA)が、(財)自然環境研究センターの協力を得て実施している平成20年度地域別研修「アフリカ野生生物保護管理」の一環として行われたものです。
 今年度は、ケニア、マダガスカル、タンザニア、ジンバブエの4カ国から計5名が参加しました。
(山階鳥研NEWS 2008年11月号より)


小林さやか研究員の講義を聞く研修生


DNA講習会を開催

 山階鳥研では、昨年に引き続き、「鳥類ミトコンドリアゲノム全塩基配列決定法」の実技講習会を2008年8月19日〜22日の4日間、兵庫医科大学(兵庫県西宮市)で行いました。講習会は、山階鳥研客員研究員である山本義弘氏(兵庫医科大学教育教授)を講師として行われ、鳥類研究に携わる研究者を対象に8名が参加しました。
(山階鳥研NEWS 2008年11月号より)

山本義弘・兵庫医科大学教育教授から実験の指導を受ける受講生



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