山階鳥類研究所



(2007年3月5日更新)

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浅野長愛(あさのながちか)・前理事長逝去

 浅野長愛・山階鳥研前理事長は2007年1月6日、心不全のため逝去されました。享年81歳。浅野前理事長は、1989年、創立者で理事長であった山階芳麿博士の逝去に伴い理事長に就任し、2004年3月の退任まで、山階鳥研の財政基盤の構築に尽力されました。この間、賛助会員制度の充実、財団設立60周年記念事業の実施、山階芳麿賞の創設などを実行しました。また86年の理事長代行時代に秋篠宮殿下を総裁にお迎えし、92年には紀宮殿下を研究助手(研究員を経て2005年に退職)としてお迎えしました。。通夜は1月10日、葬儀は翌11日に、東京都内の千日谷会堂で執り行われました。(山階鳥研NEWS 2007年3月号より)


財団設立60周年の催しで挨拶する浅野前理事長
(2002年6月7日、我孫子市内・中央学院大学にて)



「日本産鳥類資料の整備と活用に関する研究」
  科学研究費成果発表会を開催

 2月7日に、文部科学省科学研究費補助金を受けた「日本産鳥類資料の整備と活用に関する研究」の今年度の研究成果発表会を我孫子市内の千葉県手賀沼親水広場「水の館」で開催しました。翌8日には研究調整会議を山階鳥研にて開催し、外部評価委員の方々に、現在の研究の問題点や今後の方向づけについて討議をお願いしました。二つの催しには、総裁の秋篠宮殿下が臨席されました。(山階鳥研NEWS 2007年3月号より)


開会の挨拶をする山岸哲・山階鳥研所長


カラーマーキングとデジタル写真調査により
クロツラヘラサギの新繁殖地と日本との往来が特定
ハマシギの繁殖地の巣まで特定

 絶滅危惧種のクロツラヘラサギや、近年日本への渡来数の減少が懸念されているハマシギで、標識調査により海外との渡りの証拠が得られる事例が相次ぎました。野外観察で放鳥地がわかるようにカラーリング(色足環)などを装着した個体により判明したものです。望遠鏡にデジタルカメラを装着して撮影する「デジスコ」等の、高倍率の画像を残せる光学機器によって、通常は再捕獲しないと確認できない金属足環の番号が判読され、個体の特定に役立ちました。(山階鳥研NEWS 2007年3月号より)

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西日本地区・中部日本地区 賛助会員の集いを開催しました
高額寄附者(西日本地区)に感謝状を贈呈しました

 2006年12月12日、広島全日空ホテル(広島市)で「西日本地区賛助会員の集い」を、2007年1月23日には、長野ホテル犀北館(長野市)で「中部日本地区賛助会員の集い」を開催しました。両方の集いとも、総裁の秋篠宮殿下のご臨席をあおぎ、賛助会員の皆様に多数お集まりいただいて、なごやかな親睦の時を過ごしました。
 いずれの集いでも、佐藤文男研究員が鳥島のアホウドリの繁殖地移転作戦について報告しました。
西日本地区の集いでは、秋篠宮殿下から海生能子様、大村利一様のお二人の高額寄附者に感謝状を贈呈し、アトラクションとして岡内章二郎さん(おかうち総合研究所代表)が素晴らしい草笛の演奏を披露しました。中部日本地区の集いは、来賓として長野県ご出身の若林正俊・環境大臣と村井仁・長野県知事が出席されました。(山階鳥研NEWS 2007年3月号より)


西日本地区賛助会員の集いで、
アホウドリの繁殖地移転作戦について報告する佐藤文男研究員

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