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2006年2月28日更新分)



鳥島初寝崎新繁殖地 デコイ作戦ついに結実
 アホウドリ15番いが産卵


鳥島初寝崎新繁殖地の賑わい。非繁殖個体も含め30羽以上が着地することもあった(2005年11月山階鳥研撮影)


 山階鳥研が環境省の委託で絶滅危惧種アホウドリの保護増殖事業(通称「デコイ作戦」)を行っている伊豆鳥島の初寝崎で、アホウドリ15番いによる合計15卵の産卵が確認された。2桁の産卵が確認されたことで、同地におけるデコイ作戦は成功したと関係者らは見ている。これは、11月14日から23日まで鳥島に上陸して調査した佐藤文男研究員らの調査チームが確認したもの。デコイ作戦は、地形条件の悪い従来の繁殖地燕崎から、デコイと呼ばれるアホウドリの実物大の模型と同種の音声を用いて、島の反対側にある初寝崎に繁殖個体を誘致して増殖を図るもの。1991年の予備調査を経て1992年から実施されてきた。(山階鳥研ニュース2006年1月号より)



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