Ogawa Minori
受入番号 OM56
タイトル 養禽物語 一
1802
形態 218pp. 24×17cm

比野 勘六著。明治24年に飯島魁によって書かれた前書きによれば、この書は1802(享和2)年に薩摩御鳥方(おとりかた)比野勘六の口伝を遊長堂酒楽が筆記し、1817(文化14)年頃に御鳥會所にて和鳥鳥扱之役をしていた伊勢屋幸助によって増補されたもので、飯島魁は本邦鳥類の研究の際にこれを参考とし、後に利用するために友人で杉田玄白の子孫、岡田信利が所有していたこの書を謄写し、さらに学名の記入をした、とある。本資料が東京大学に所蔵されていた際に本書の調査をされた磯野直秀博士の覚書には、世には写本として比較的多く伝わり、『鳥賞案子』『飼鳥必用』『鳥はかせ』などの異題で知られているものもある。原題はおそらく『鳥賞案子』と考えられる、と記されている。
「飼方餌付方之部」54項目、「唐紅毛渡鳥之部」100項目で構成されている。「飼方餌付方之部」には諸鳥の飼い方、餌付け方、病気の見分け方、治療法が記され、「唐紅毛渡鳥之部」には諸鳥の飼い方が記されている。

(写真上 右 および 写真下 右)

旧蔵情報
東京大学蔵書票有
東京大学登録番号(AVES A 60, 152298)


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