Ogawa Minori
受入番号 OM14
タイトル 三紀編理科大学所蔵鳥類巣卵標本
1900
形態 179pp. 21×17cm

小川三紀は明治33年に、当時東京帝国大学理科大学動物学科教授であった飯島魁博士の依頼を受け、同動物学標本室所蔵鳥類巣卵標本の調査整理を行っている。本書は整理を行う際に、採集者もしくは寄贈者の原基付箋をもとに正確に抄録した基帳である。当時の理科大学所蔵標本92種を掲載しており、三紀はこの書を理科大学所蔵鳥類巣卵標本と題し、自身の鳥類標本室に置いて鳥学の研鑽資料とすると緒言で記している。本資料を作成しつつ鳥卵をスケッチしたと思われるのが、OM15の鳥卵スケッチである。描かれている図の番号と本書の標本番号に一致が見られる。
旧蔵情報
東京大学蔵書票有
東京大学登録番号(AVES 29)
小川三紀印 (三紀文庫)
緒言原文
余明治三十三年の夏飯島博士の嘱を受け東京理科
大学動物学標本室所蔵鳥類巣卵標本を整理し
九月に至て略調査整理し終りたるを以て今茲に三十四
年一月上旬之を整正記録して●表となし博士の許に
提出せり 此の書は即●の整理の際逐一標本採
集者若くは寄送者の原基符箋に基き正確に抄録
せる基帳なり 然れども猶末整理せざる巣卵標本
なきに●らずと雖も其附属原基符箋の見当らざる
より何種に属す可きや正確に知る能ばざるを以
て、そは後日を待て漸次補追する所ある可し
依て余は此書を理科大学所蔵鳥類巣卵標本と題し
永く余の鳥類標本室に蔵し以て斯学の研鑽資
科に供せんとす
今理科大学所蔵標本を種別すれば九十二種を得
依って之を各科に類別すれば下の如し:
巣卵標本の分類法はIjima's Classification
of the Japanese Birdsに依る
(以下リスト略)

※●は判読できない文字


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