2012年1月5日掲載
賛助会員の皆さまはじめ鳥研NEWSをお読みくださっている皆さま、明けましておめでとうございます。旧年中は当研究所に暖かいご支援を賜り、まことに有難うございました。
本年も何とぞよろしくお願い申し上げます。
昨年は、東日本大震災などたいへん災害の多い年でした。被害を受けられた方々に衷心よりお見舞いを申し上げます。既にご報告いたしましたとおり、研究所では、震災が鳥類に及ぼした影響を調査し、その保全を図るための提言を取りまとめ、5月に文部科学省、環境省へ提出いたしました。そのうち、海鳥の繁殖地になっている三陸沿岸の島の調査を実施したほか、その他の提言についても、順次実現に向けての準備を進めております。
平成23年度は引き続き、文科省の科学研究費補助金(特定奨励費)による「データベースシステムの構築と公開」をテーマとした研究を行っておりますが、24年度からは、これを更に発展させた形で研究を進めて行く計画です。環境省からの委託、請負事業、民間の助成金などによる調査、研究も積極的に行い、鳥類に関する研究、保全を通じて、生物多様性の維持、保全に貢献して行くことを目指しております。
小笠原諸島聟島へのアホウドリ再導入計画については、昨年7羽の雛が帰還するという嬉しいニュースがありました。今年は5年計画の最終年として15羽の雛を移送する予定ですが、その後も聟島が繁殖地として定着するまで、見守ってゆく必要があると考えております。
当研究所では現在、公益財団法人への移行を申請中で、認可あり次第、新制度に基づく法人として新たな一歩を踏み出すことになります。
一方、資金面では、厳しい経済情勢のもと、依然として苦しい状況が続いておりますので、今後ともよろしくご支援下さいますよう、お願い申し上げます。
山階鳥類研究所 理事長 島津久永
(「山階鳥研NEWS」2012年1月号より)